一年を通して出回る玉ねぎは、辛みがおいしかったり、煮込みで甘みや旨みを出してくれたり、欠かせない野菜のひとつですよね?
でも、たまに買ってみてから、中が傷んでいたりしませんか?
玉ねぎの選び方や保存方法って、とても大事です。
また、サラダにしたり生で食べる時においしい玉ねぎはどんな品種なのか知っていると、お料理に合わせて使い分けられるようになり、より玉ねぎが大好きになるきっかけになりますよ。
目次
玉ねぎの選び方
黄玉ねぎは腰高でかたく、丸々と太っていながら、首と根の部分が小さくぎゅっと引き締まっているもので、表面の茶色い皮がしっかりと乾燥してツヤがあり、傷などがないものを選びましょう。
持った時にずしりと重みを感じ、かたくしまっているものの方が水分をしっかり保っていておいしいです。
軽いものは乾燥しすぎているか、傷んで中に空洞ができている場合があります。
玉ねぎは上から見た時に中心部分からよく傷んできます。
玉ねぎを持った時に、上の真ん中、軸のあたりを軽く押してみて、へこんだりしないかを確かめましょう。
新玉ねぎの場合も、表面に傷がないもので、かたく締まりがあって、ずっしりと重みを感じるものを選んでください。
また、カビなどが生えやすいので、よく目で確かめましょう。
葉付きの場合は、葉がまだ青々としているものを選んでくださいね。
玉ねぎの仲間たち
一般的には皮が黄色い品種が出回っていますが、赤紫色の皮のものや白いもの、さらにはミニサイズのものもあります。
国内で栽培された様々な品種があり、各地方の特色に適したものが栽培されています。
黄玉ねぎ(キタマネギ)
辛味が強く、加熱すると甘みや旨みが出て、「西洋のかつお節」ともいわれる種類です。
炒め物や煮物、揚げ物によく使われ、水にさらせば、生でサラダにも向く万能タイプです。
紫玉ねぎ(ムラサキタマネギ)
辛味や香りがマイルドで甘みがあるため、サラダなどの生食に向いています。
ペコロス
黄色い玉ねぎを大きくならないように育てたものです。
小玉ねぎやプティオニオンとも呼ばれ、直径は3〜4cmほど。
皮をむいてそのままピクルスや煮込み料理によく使われます。
新玉ねぎ(シンタマネギ)
春に出る品種。
辛味成分がなく、生食に向いています。
玉ねぎの保存方法
黄玉ねぎは、湿度が高いと腐敗が早く進みますので、冷蔵庫ではなく、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。
ただし、新玉ねぎは水分が多く、傷みやすいので、袋に入れて野菜室に入れるか、風通しの良い涼しいところにおきましょう。
また、切って使いかけの物は、切り口が乾燥しないようにラップをして冷蔵庫に入れましょう。
また、生のまま冷凍保存すると解凍した時に離水しやすいので、調理の用途に応じてみじん切りやスライスしてから冷凍しておいても良いでしょう。
飴色になるまで炒めた玉ねぎを、使う分ずつ小分けして、ラップなどで空気に触れないように冷凍しておくと劣化しにくいので、カレーやシチュー、オニオンスープなどすぐに使えて便利ですよ。
玉ねぎの話
玉ねぎの旬は、4〜6月、9〜12月です。
玉ねぎは、東欧系の辛み品種と南欧系の甘み品種があり、皮の色や大きさにより、黄玉ねぎ、小玉ねぎなどに分けられます。
日本で流通しているのは、辛み品種の黄玉ねぎが多く、貯蔵性が高いのも特徴です。
通常、玉ねぎは日持ちをよくするため、収穫してから1ヶ月くらい風にあてて乾燥させてから流通されています。
新玉ねぎともいわれるものは、黄玉ねぎや白玉ねぎを早採りし、すぐに出荷したものです。
皮が薄く、実の水分が多くてやわらかいという特徴があります。
また、みずみずしく、辛みが少ないので、サラダなどに入れて生食するのがおすすめですよ。
玉ねぎの栄養の話
玉ねぎを切るときに目がしみる原因の成分、硫化アリル。
その一種であるアリシンが体内でビタミンB1と結合するとアリチアミンとなり、吸収を高めます。
ただし、水溶性のため、食べる時は水に長時間さらし過ぎないように注意しましょうね。
玉ねぎ自体の栄養価は決して高くはないですが、栄養素の吸収を助ける成分を多く含んでいるのが特徴です。