春の香りと食感がおいしいアスパラガスって、食べてみたら固かったり、筋が多かったり、がっかりしたことはありませんか?
旬の野菜をおいしくいただくために、ちょっとした豆知識があると助かります。
正しい見分け方をマスターしましょうね。
目次
アスパラガスの選び方
全体的に緑色が濃く、太さが均一なものを選びましょう。
また、穂先はピンとしていて穂がしっかりしまっているものがおすすめです。
切り口が変色しておらず、みずみずしく新鮮なものがいいですよ。
アスパラガスの仲間たち
アスパラガスは、グリーンアスパラとホワイトアスパラガスの2種類が有名です。
現在、流通している9割以上がグリーンアスパラガスです。
サラダ、炒め物、揚げ物など多彩なお料理に使える野菜です。
グリーンアスパラガス
日光に当てて栽培したもので、全体的に緑が鮮やか。
茹でたり、炒めたり、焼いたり、揚げたりに向いています。
ホワイトアスパラガス
目が出る前に土寄せして、遮光して育てたもの。
うまみが濃く、柔らかく、まろやかな味なのが特徴です。
茹でて、サラダにして食べるのが適しています。
缶詰に加工されることも多いですね。
紫アスパラガス
グリーンアスパラガスより甘みが強く、加熱すると濃い緑色になります。
グリーンアスパラガスと同じように、茹でたり、炒めたり、焼いたりして食べることに適しています。
ミニアスパラガス
グリーンアスパラガスを10cmの長さで若採りしたもの。
下処理の手間がかからず、そのまま茹でたり、炒めたりして食べられます。
アスパラガスの保存方法
冷蔵庫に保存する時は、ビニール袋などに入れて立てて保存しましょう。
横にすると穂先が起き上がろうとしてエネルギーを消費してしまうため、鮮度が落ちてしまいます。
買ったらすぐ、さっと茹でてから、冷凍しておくのもおすすめです。
アスパラガスの話
アスパラガスの旬は3〜6月で、多年生の植物です。
発芽後の若い芽の部分を食用としています。
比較的新しい野菜の印象を受けますが、日本に入ってきたのは江戸時代で、野菜としてではなく、観賞用して栽培されていました。
その後、明治時代から食用として栽培されるようになり、昭和に入ってから食卓でもおなじみの野菜になりました。
アスパラガスはグリーンアスパラガスの他に、缶詰などでおなじみのホワイトアスパラガスがありますが、これは全く同じ品種です。
ホワイトアスパラガスは発芽後すぐに盛り土をして、日光に当てずに地中で育てます。
栄養価はグリーンアスパラガスにかないませんが、クリーミーな舌ざわりと独特の香りが楽しめます。
アスパラガスの栄養の話
グリーンアスパラガスの栄養成分として見逃せないのが、アスパラギン酸です。
他にも、β-カロテン、ビタミンA、B1、B2、C、Eなども多く含みます。
一方、ホワイトアスパラガスは日光に当たらないため、栄養価は低く、ビタミンCが少し含まれている程度です。